Shioya hand sanitizer stand

2020年のコロナ禍でアルコールポンプは部屋や建物の入り口に多く設置されています。
そこで、来客の目を引きつつ、設置する会社様の技術をアピールすることができるアルコール・スタンドをデザインしました。

Rhinocerosの画面

アルコール・スタンドは鋼材用の3Dレーザーカッターを活用しています。
レーザー加工機はどのようなアングルからでも鋼管を切ることが出来ますが、マシンに正確なデータを送るには精度の高い3次元データを造る必要があります。
そこで、データの制作には曲面的な操作やパラメトリックなデザインに強い3DCADであるRhinocerosを使用しました

脚部接合部の様子

3Dレーザーでの切断は鉄パイプに対して直角から45度以内に刃を入れる必要があります。45度より大きくなる場合、綺麗に切断できなくなる為です。
脚部の接合部の形状はその性質を最大限考慮してデザインされました。

展開した白色のサーフェスと亀甲模様ののオレンジ色のモデルの様子

RhinocerosやそのプラグインであるGrasshopperの機能を扱い、3次元のパイプモデルを2次元のサーフェスに展開しその大きさに合うように亀甲模様のモデルを連続するように配置しました。そして、その亀甲模様のモデルを展開したサーフェスに沿って3次元のパイプモデルに貼り付け、くりぬき亀甲模様の空隙をつくりました。
空隙の形は意匠的にも機能的にも重要な要素です。
鉄パイプの空隙が多い程、鉄パイプは軽くなり持ち運びが用意になります。また、Rhinocerosを使用することで、3D上で正確なモデルを構築できるため、脚と台の接合部ははめ込むだけで溶接などせずに組み立てることが可能です。